上海自由貿易試験区に化粧品センター開設
参照 http://j.sankeibiz.jp/article/id=2067
中国政府が貿易や投資などの規制緩和を進めるために設けた「自由貿易試験区」(FTZ)をご存じでしょうか。
金融自由化や金融制度改革、産業構造改革や海外からの輸入促進を目的に2013年に上海に設立されたのをきっかけに天津市や広東省、浙江省など現在10カ所以上に設置されています。
このうち、上海では2017年7月、FTZ内に「上海国際化粧品展示交易中心」(化粧品交易センター)が開設され、海外化粧品の輸入規制緩和を始めました。
これまでの審査制から試行的に届け出制へ移行。
従来に比べて、審査(申し込みから許可までの)期間が短縮されたほか、届け出内容が大幅に緩和され、FTZ内での販売やBtoBのマッチングが容易に展開できるようになりました。
また、届け出後の商品は従来必要だった中国表示ラベルが不要になり、商品を化粧品交易センターに送付した上で、リース契約した場所(棚)に設置となります。
参照 http://j.sankeibiz.jp/article/id=2067
商品の展示・販売までの大枠の流れは以下の通りです。
①出展している企業の棚リース契約
②化粧品交易センター委員会に届け出(1週間程度)
③商品到着後ブースに設置
④一定期間展示・販売展開
化粧品交易センターへの誘客は、上海市人民政府や化粧品交易センターを運営する委員会がバイヤーなどを誘致します。
何より中国の方が重視するのは、本物であるかどうか。
この化粧品交易センターに設置される商品は、“本物”と言う安心感をバイヤーに訴求できるのも魅力です。
現在、世界各国の化粧品メーカーなど27社が許可され、商品を展示ブースに出品にしています。
日本の化粧品も数多く出品されていますが、中国に興味を持っている日本の化粧品メーカーなどにとって、この制度はとてもよいビジネスチャンスとなります。
中国でも日本への“爆買い”や“越境ECの隆盛”は伝えられており、政府も傍観している訳にはいかない事情もあります。
越境ECを抑え、正規輸入を促進したい一つの具体策と言えるでしょう。
情報化時代とはいえ、具体的な状況や情報がつかめないのも事実。
実際のビジネスにつながる大事な情報は現場(現地)にあります。
上海を中心に、現地にいるからこそ分かるさまざまな情報や状況を、中国市場に興味を持つ多くの企業人の皆さんに発信していきます。
参照記事
従来の審査制から許可制へ変わることで、ビジネスのチャンスが確実に増えました。
訪日旅行客が日本で買った化粧品を上海でも買えるようになる。
これは上海に限らず中国人にとっては嬉しいニュースですね。
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